第9回(1992年) 書皮大賞

●「明正堂」(東京都)
 氏原忠夫氏の作品。
先代のご主人が、近所の老舗の漬け物屋さんの包装紙に描いていた、氏原さんのイラストを気に入って、お願いするようになったのだとか。書皮だけでなく、包装紙、しおり、年賀状に至るまで、店のモノはすべて氏原作品。デザインは「おまかせ」しているのだとか。
 上野を拠点とする店らしく、かつて上野にあった五重の塔。そして四季を表す素朴な絵。ほのぼのとさせる逸品である。地元密着のイラストが少ないので、そういう点でも高得点だ。

(文庫本用) 

(単行本用) 



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